マンション修繕総合コンサルタントのみならず、個別の問題解決に経験豊富なスタッフが調査・診断の上、最適なご提案をいたします。
新築マンションの「構造耐力上主要な部分等」の隠れた瑕疵については、引き渡しを受けた時から10年間は売主に瑕疵担保責任があります(品確法88条1項)。
しかし、「構造耐力上主要な部分等」以外の部分については、引き渡しの時から2年を過ぎると売主に瑕疵担保責任を追求できなくなるのが一般的です。
この2年目の節目にあたって、専門の技術者の点検を受けて隠れた瑕疵を発見し、売主の責任で修繕してもらうのが賢明です。
アワーブレーンでは、築後2年目点検を行っております。
アワーブレーンでは構造安全性の観点から、耐震診断・耐震設計・耐震改修に関するご相談を承っております。
新耐震設計法で設計される以前の建物を対象にしており、すでに建っている建物の保有耐力やねばり強さを評価するもので、基本的には、新耐震設計法と同じ考え方である。
漏水診断
アワーブレーン環境設計では漏水箇所や状態に応じて、自社開発の漏水診断機器等を使用する事により、いかなる漏水でも箇所の発見・修復を実現しております。
結露診断
気密性が高く暖房設備の整った建物では、室内外の温度差によって壁表面に結露を生じることが多く、この湿気や結露に起因してカビが発生する。これに伴い、カビの胞子による小児や老人のぜんそく、カビを食うダニや発癌性のカビの発生、畳、壁紙、天井ボード等の室内仕上げの汚染等が多発して社会的問題としても取り上げられている。
現在、結露を防止するために断熱工法が行われているが、これだけでは目的を達するには限度がある。人が生活することによって発生する水蒸気は、夜間に室温が下がって露点温度に達すると、室内の壁、天井、床に結露水として付着してしみこむ。昼間留守となる住居では、日中太陽の輻射熱や外気温の上昇に伴い、水分が室内の床、壁、天井から室内の空気中に蒸発する。日没となり外気温が降下するに伴って、室温は下がり露点温度に達すると再び室内の床、壁、天井に結露水として付着してしみこむことが繰り返される。このため昼間留守となる住居の室内は、帰宅後換気しても十分湿気を排出することは出来ない。
また、燃焼部開放型の暖房器等を使用した場合も、ガスや石油の燃焼にともなって発生する水蒸気が室内空気を加湿する。(露点温度:空気中の水蒸気が不飽和の時、この空気の温度を次第に下げてゆくとある温度で飽和状態に達し、更に下げると水蒸気の一部が凝縮して物体の表面に露を結ぶ。此の初めて露を結ぶ温度をいう。)
ビルの空調に伴う暖気も加湿されて送られている。この水蒸気も、室温の低下にともない床、壁、天井、サッシ等にしみ込んだり、表面結露したりする。こうした状態のもとでは、室内に水分を生じることを防止することは非常に困難であるといえる。
温湿度計
水分量
微風速計
熱電対温度計
データーロガー
風速計
建物に生じる結露は、「表面結露」と「内部結露」に分けられる。表面結露は、室内の湿った空気が飽和温度以下の壁・天井等に触れたときに水蒸気が水滴に変わって付着する現象である。
内部結露とは、室内外の水蒸気圧の差によって壁体、屋根等の中を通過する水蒸気が、低温部分でせき止められる現象をいう。
既存建物で実施する結露調査は、結露生成の原因をつきとめ防止対策をたてるために行うもので、現場での実測調査は結露が発生している状態の時を選んで実施すると能率がよい。
対象建物での結露発生のメカニズムを把握するための調査項目としては、
断熱材の下地コンクリート表層に結露やカビの被害が生じている。
換気口内にある防虫網が目詰りして換気ができない。
浴室換気不足により天井内に結露やカビが発生している。
結露調査にあたっては、調査の目的・程度に応じてつぎの測定器を組み合わせて実施する。測定は、結露の認められる時期に、24時間以上継続して行うことを原則とする。
電子式の測定器ではセンサーで得た各種の計測情報をデータロガに収録し、コンピュータで処理することもできる。また、温度計、湿度計、水分計等各種の測定器を組み込んでセットにしたものも提供されている。その他、調査には次の機器・方法等も併用されている。
調査対象の壁面等に、径10mm程度の孔をあけ、対象物の実際の構造や湿潤状態を内視鏡で観察するとともに、湿度、水分等の測定にあてる。
赤外線映像装置を用いて、断熱材の効果、熱橋(ヒートブリッジ)の有無表面温度分布等を調査する。
対象室内に炭酸ガスを放出し、その濃度低下状況を測定することにより該当室の換気回数を調査する。この方法で換気ファンの能力評価をすることもできる。(JIS A1406 屋内換気量測定方法(炭酸ガス法)の準用)
結露については、漏水か結露かの判断に迷うことが多い。室内側の壁が濡れるなどの現象があったとき、どちらとも断言はできず、推定しかできない。
散水試験などの漏水調査が実施できる場合は、漏水の有無を確認し、無い場合は結露と結論づけることができる。しかし、調査が実施できないケースや、結露の原因究明調査が必要なケースもある。
結露については、原因が一つでないケースが多く、調査は難しい。原因が一つであれば、その原因かどうかの調査を行えば解決するが、結露は複合原因の場合が多く、なかなかそうはいかない。また、内装の解体を伴うこともあるが、なかなか即、解体できるケースは少ない。
水分量調査は結露の発生と、室内の水分量との因果関係を調査し、結露の原因を探る調査である。
調査は、外部と対象の部屋、同一住戸のその他の部屋などで温度と相対湿度を測定する。その結果から水分量(絶対湿度)を算出して、その変化の対比によって原因を探る。例えば、水分量の上昇と降雨や外気の湿度の上昇との因果関係を確認し、水分量上昇の発生時間などから日常生活に起因する可能性があるかなど、様々な角度から推定していく。
赤外線建物診断
旧建設省(国土交通省)からの「剥落による災害防止のためのタイル外壁モルタル塗り外壁診断指針」によると@外観目視法 A打診法 B反発法 C赤外線装置法が示されているが、これらを比較表にしてみる。
調査診断に当たっては、それぞれの診断方法の長所、短所を理解したうえで、総合的に見落としのない調査することが必要である。
建物外壁の場合、外装材の剥離部(空気層がある)と健全部(密着している)とでは、熱伝導の違いにより、太陽の直達日射、天空輻射などの気象変化に伴なって、外装材の表面温度に差が生じる。この表面温度の差が生じることを利用して、熱画像として映し出されたモニター画像の表面温度分布データを記録することにより、外装材の剥離分布や外装故障を診断することができる。
実際の赤外線画像は、気象条件等により健全部と故障部の温度が同じになったり、健全部より高かった故障部の温度が低くなったりする。 したがつて、あらゆる条件、部位の基準点をあらかじめ設けておく必要がある。 とらえた赤外線画像に現実の外装タイル剥離部または、モルタル浮部故障部と一致しているかどうか確認しながら調査を行う必要がある。
長所
短所
得意な仕上げ
苦手な仕上げ